山根和夫投手のインタビュー記事
Yahoo!ニュースに山根和夫投手のインタビュー記事が掲載されているのを見つけました。
古くからのカープファンにとっては忘れられない投手ですが、若い人は知らない人も多いと思います。
でもカープの歴史を語る上で欠かせない選手なので、少し説明してみたいと思います。
広島カープ黄金期のエース
山根投手はカープ黄金期のエースです。
それにしては知名度が低いのが残念です。
カープの歴代のエースの系譜を見ても触れられていないことが多いですね。
タイトルを獲得していないことと、実働が短かったのが原因だと思います。
時期的には、池谷公二郎、北別府学、両エースと重なるまさに黄金期を支えた投手です。
カープの日本一に貢献
山根投手が大きな活躍をしたのは、1979年〜1984年の6年間です。
この6年間は、カープ投手陣の中で一番信頼された投手でした。
この6年間、カープにとっては特別な期間です。
6年間で3回の日本一を達成したのです。
そして、カープの日本一はこれまで3回。
カープの日本一全てに山根投手の働きがあったのです。
日本シリーズでは、全てエースとして活躍、相手チームのエースと投げ合い、投げ勝ったのです。
その相手がまた特別です。
1979年、1980年は近鉄バファローズの鈴木啓示投手、1984年は阪急ブレーブスの山田久志投手、レジェンドと呼ばれる大エースです。
経歴
1977年にカープに入団、頭角を現したのが1979年です。
この年の7月12日に、2回からのロングリリーフでプロ初勝利。
そこから先発にまわり、150キロ近い速球と高速フォーク(今でいうSFF)を武器に、8勝をあげて優勝に貢献。
そして日本シリーズでは最優秀投手賞の大活躍しました。
翌1980年は14勝をあげ、日本シリーズでも優秀選手賞。
その後怪我に悩まされてることもありましたが、1984年には16勝で優勝に貢献し日本シリーズでは胴上げ投手になりました。
投手としての特徴
シーズンでは、驚くほどの成績を残しているわけではありません。
でも信頼感は抜群でした。
安定感
とにかく安定していました。
試合を壊すことはありません。
負けた試合でも完投してリリーフ陣に負担をかけない選手でした。
勝負強さ
一番の特徴は勝負強さです。
日本シリーズの大舞台で活躍したことからもわかるように、大事な試合に強かったのです。
シーズン中も、優勝を争う大事な試合ではことごとく勝ってくれました。
1984年
カープが最後に日本一になった年です。
Yahoo!ニュースでもこの年が取り上げられています。
この年、山根投手は右肩痛を抱え、毎日痛み止めを飲みながら投げていたそうです。
デビューした頃は速球とフォークでねじ伏せるスタイルでしたが、投球スタイルも変わっていました。
スライダーとシュートで内外角をつくという別投手のようでした。
そして、シーズン、日本シリーズともに最高の成績を残し胴上げ投手になったのです。
晩年
怪我の影響もあって、1985年、1986年は満足に投げることも出来ず、西武ライオンズに移籍。
1988年にはリリーフ投手として活躍しましたが1989年を最後にユニフォームを脱ぐことになりました。
結局、プロでの通算成績は78勝64敗、黄金期を支えたエースとしては寂しい結果です。
でも、山根投手がいなければ、これまでカープは日本一になれなかったかもしれません。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180414-00010000-hathlete-base